脳卒中の運動療法とは?回復のカギを握るリハビリを詳しく解説!
- 株式会社 MARUHA MEDICAL
- 3月25日
- 読了時間: 4分

脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)を経験すると、手足がうまく動かなくなったり、歩くのが難しくなったりすることがあります。
「もう動かせないのかな…」
「リハビリって意味あるの?」
そんな不安を感じる方も多いかもしれません。
でも、実は脳卒中のリハビリには「運動療法」というとても大切な治療法があります。
適切に体を動かすことで、脳と体をつなぎ直し、できることを増やしていくことができるのです!
今回は、脳卒中の運動療法について詳しく解説しながら、
・どんな種類があるのか?
・どのタイミングで行うのか?
・自費リハビリでどんなメリットがあるのか?
について、わかりやすく説明していきます!
脳卒中の運動療法って何?
「運動療法」というと、筋トレをするようなイメージを持つ人も多いかもしれません。
脳卒中のリハビリでは、筋肉を鍛えるのではなく、脳と体のつながりを再びつくることが大きな目的になります。
脳卒中になると、脳が手足を動かすための指令をうまく出せなくなります。
それによって、こんなことが起こります。
・思ったように手足が動かない
・力を入れすぎてガチガチに固まってしまう
・力を抜こうとしても抜けない
・立ったり歩いたりするのが不安定になる
これらを改善するために、運動療法では脳がもう一度体を正しく動かせるようにトレーニングをしていきます。
どんな運動療法があるの?

では、実際にどんなリハビリがあるのか、代表的なものを紹介していきます!
(1) 「筋力トレーニング」をイメージする「筋再教育訓練」
「筋力トレーニング」と聞くと、ダンベルを持ち上げたりスクワットをしたりするイメージがあるかもしれませんね。
脳卒中のリハビリでは「筋再教育訓練」という方法を取り入れながら行います。
脳卒中による麻痺のイメージは、「手足の筋肉はどうやって動かすんだっけ?」と忘れてしまった状態になります。
筋再教育訓練では、「こうやって動かすんだよ!」と脳に再び教えていくリハビリを行います。
例えばこんな練習をします。
・手足を正しく動かすために、理学療法士がサポートしながら動かす
・「動かそう」と意識しながら、少しずつ自分の力で動かす
・足の裏や手のひらに刺激を与え、脳に「ここに体があるよ」と認識させる
筋肉を鍛えるだけでなく、「脳と筋肉のつながりを取り戻す」ことが目的となります。
(2) 歩行練習
歩くためには、足を前に出す他にもたくさんの要素が必要です。
例えば…
・体のバランスを取る
・地面をしっかり踏みしめる
・足を引きずらないようにする
これらを意識しながら、安全に歩けるように練習します。
ポイントは「正しい歩き方をもう一度覚える」こと!
間違った歩き方で練習すると、体のバランスが崩れ、転倒しやすくなります。
(3) バランス訓練
歩くときや立ち上がるとき、グラついてしまうことはありませんか?
これは、体のバランスを取る力が弱くなっているからです。
こんな練習をしていきます。
・片足立ちをしてバランスを保つ
・不安定なマットの上で立つ練習をする
・体を左右にゆらしながら、転びにくい体を取り戻す
(4) 認知運動療法
体だけでなく、脳を使いながらリハビリをする方法です。
例えば…
・「この形に手を動かして!」と指示を出しながら動かす
・「この数字を覚えてから手を動かして!」と脳の働きも使う
こうすることで、脳と体の連携を強化し、動きやすくすることができます!
脳卒中の運動療法を行うタイミング
脳卒中のリハビリは、時期によって内容が変わります。
(1) 急性期(発症直後~数週間)
この時期は、まだ体を自由に動かせないことが多いので、
・関節を動かす関節可動域運動
・手足の感覚を取り戻す練習
・座る練習
などを行います。
(2) 回復期(発症後3~6ヶ月)
ここがリハビリのゴールデンタイムとなります!
・歩行訓練
・筋再教育訓練
・バランス訓練
をしっかり行います。
(3) 生活期(退院後)
ここからは日常生活の「できることを増やす」ことが目的になります。
この時期にオススメなのが、「自費リハビリ」の活用です!
脳卒中の自費リハビリのメリット
医療や介護保険のリハビリは時間が限られています。
しかし「もっと改善したい!」という方にオススメなのが自費リハビリです。
・長時間リハビリができる!
・頻度の制限がない!
・経験豊富な理学療法士がマンツーマンで指導!
・自分の目標に合わせたリハビリが受けられる!
・自宅外の環境(職場や公共交通機関など)でもリハビリが受けられる!

一時は車椅子を覚悟したが「杖を卒業したい!」を叶えるため、リハビリに打ち込む様子
もっと自由に動けるようになりたい方には、自費リハビリが最適です!
まとめ
運動療法は、脳卒中からの回復に欠かせないリハビリです。
「もっと良くなりたい!」と思ったら、自費リハビリを活用するのもオススメ!
まずは、自分の体の状態を知り、最適なリハビリを受けてみましょう!
きっと「できることが増えた!」と実感できるはずです。
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