隠れ脳卒中とは?症状やリスク、予防策について徹底解説!
- 株式会社 MARUHA MEDICAL
- 3月25日
- 読了時間: 4分

脳卒中というと、多くの方が突然倒れて意識を失う、半身麻痺が残るといった劇的な症状を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実は脳卒中の中には自覚症状がほとんどなく、「隠れ脳卒中」として進行するケースがあります。
この「隠れ脳卒中」は発見が遅れることで、将来的に大きな障害を引き起こすリスクがあります。今回は隠れ脳卒中について、詳しく解説していきます。
隠れ脳卒中とは?
隠れ脳卒中とは、明確な発症の自覚がない状態の脳卒中のことを指します。
一般的な脳卒中と異なり、軽度の症状しか出ず、日常生活に大きな支障がないため、発見が遅れ、後々深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期発見と予防が非常に重要です。
隠れ脳卒中の特徴
• 自覚症状がほとんどない
• 頭痛や軽いめまい、しびれなどが一時的に発生する
• MRIやCT検査で偶然見つかることが多い
• 無症候性脳梗塞や軽度の脳出血が含まれる
隠れ脳卒中の主な原因とリスク要因

隠れ脳卒中の主な原因は、一般的な脳卒中と同様に動脈硬化や血圧の異常にあります。特に、次のような要因があると、隠れ脳卒中を発症するリスクが高まります。
(1)高血圧
高血圧は脳の細い血管にダメージを与え、脳梗塞や脳出血を引き起こす主要な原因のひとつです。血圧の変動が激しい人や、長年高血圧を放置している人は特に注意が必要です。
(2)糖尿病
糖尿病があると、血管がもろくなり、血流が悪くなるため脳卒中のリスクが上がります。隠れ脳卒中の患者の多くは、糖尿病や糖代謝異常が見られることがわかっています。
(3)高コレステロール
動脈硬化の大きな要因である高コレステロールは、血管を詰まらせて隠れ脳卒中を引き起こす原因となります。
(4)喫煙・飲酒
タバコや過度の飲酒は血管を傷つけ、脳の血流を悪化させるため、隠れ脳卒中のリスクを高めます。
(5)不整脈(特に心房細動)
不整脈、とくに心房細動があると、血液がよどみやすくなり、血栓ができやすくなります。この血栓が脳の血管に詰まると、無症候性の小さな脳梗塞が発生することがあります。
隠れ脳卒中の症状とは?

隠れ脳卒中は、症状が軽いため見過ごされがちですが、次のような兆候が見られた場合は注意が必要です。
• 手足のしびれや軽い麻痺
• 一時的なふらつきやめまい
• 言葉が出にくい、呂律が回らない
• 物忘れや注意力の低下
• 歩行時にバランスを崩しやすい
• 片目が一時的に見えにくくなる
これらの症状が一時的にでも現れた場合、「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼ばれる小さな脳卒中の可能性があります。
これらの症状が概ね24時間程度で回復しますが、将来的に大きな脳卒中を引き起こす最初で最後の警告サインなので、すぐに医療機関を受診することが重要です。
隠れ脳卒中の診断方法
隠れ脳卒中はMRIやCT検査を行うことで診断されます。特に以下のような人は、健康診断の際に脳の検査を受けることをおすすめします。
• 高血圧・糖尿病・高コレステロールがある
• 家族に脳卒中の既往歴がある
• 40歳以上で喫煙・飲酒の習慣がある
• これまでに軽いしびれやめまいを感じたことがある
隠れ脳卒中の予防策
隠れ脳卒中を防ぐためには、生活習慣の見直しが最も効果的です。以下のポイントに気をつけましょう。
(1)血圧の管理
血圧を常に正常範囲(概ね140/90mmHg以下※学会毎で基準が異なリます)に保つことが大切です。減塩や適度な運動、ストレス管理を心がけましょう。
(2)食生活の改善
バランスの良い食事を意識し、特に野菜・魚・ナッツ類を多く摂取することが推奨されます。脂肪や糖分の多い食品は控えめに。
(3)適度な運動
ウォーキングや軽い筋力トレーニングなど、1日30分程度の運動を習慣化しましょう。
(4)禁煙・節酒
タバコは血管を収縮させ、脳卒中のリスクを高めます。飲酒は適量(日本酒1合、ビール500ml程度)を守り、過度な飲酒を避けましょう。
(5)定期的な健康診断
MRI検査を定期的に受けることで、隠れ脳卒中を早期に発見することが可能になります。
自費リハビリが果たす役割
隠れ脳卒中は症状が軽いため、見過ごされがちですが、実際には運動機能や認知機能の低下を引き起こすリスクがあります。このような場合、自費リハビリを活用することで、リスク管理と機能回復を効果的に進めることができます。
自費リハビリのメリット
• ひとりひとりに合わせた個別のリハビリプログラム
• 継続的なサポートによる改善へのアプローチ
• 保険リハビリでは受けられない熟練理学療法士の細やかなリハビリ技術の活用
隠れ脳卒中は「気づかないうちに進行する」ため、早めの対応が肝心です。もしご家族やご自身に心配がある場合は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
まとめ
隠れ脳卒中は自覚症状が乏しいため、発見が遅れがちですが、適切な予防とリハビリを行うことで大きな障害を防ぐことができます。日々の生活習慣を見直し、健康な脳を維持するための行動を今日から始めてみましょう!
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