脳卒中と運動障害 〜生活期こそ、伸びしろの時間〜
- 株式会社 MARUHA MEDICAL
- 5月7日
- 読了時間: 6分
今回は、脳卒中と運動障害についてお話ししていきます。
脳卒中を発症すると、急性期・回復期・生活期と、リハビリのステージが移っていきます。
そのなかで「運動障害」は、回復期が終わってからが本当のスタートとも言えます。
今日は、その運動障害の正体と、どうやって改善に向かえるのか、自費リハビリを活用する意味も含めて、丁寧に解説していきます。
脳卒中とは?運動障害との関係

脳卒中とは、脳の血管にトラブルが起きることで、突然身体に大きな影響を及ぼす病気です。
大きく分けると3つの種類があります。
ひとつ目は『脳梗塞』。
脳の血管が詰まり、血流が止まります。その先の脳細胞が酸素や栄養を受け取れずにダメージを受ける状態です。
ふたつ目は『脳出血』。
これは血管が破れて、脳内で出血する状態です。
突然の意識障害や、手足の麻痺を引き起こすことがあります。
3つ目は『くも膜下出血』。
脳を包んでいる膜の間で出血が起きて、脳を圧迫する状態で、突然の激しい頭痛を伴うことが多いです。
どの脳卒中でも、後遺症として残りやすいのが「運動障害」なのです。
脳卒中によって脳の神経が傷つくと、体の一部に麻痺が出たり、動かしづらくなったりします。これが「運動障害」です。
手足が思うように動かない、体のバランスがとりづらい、細かい動作がしづらいなど、人によって症状はさまざまですが、日々の暮らしに支障が出てきます。
脳卒中のリハビリは3段階で進む

リハビリには、大きく分けて3つの時期があります。
1つ目は「急性期」。
脳卒中を発症してすぐの時期で、命を守ることが最優先。
ベッド上でのリハビリや、関節が固くならないようにする動きが中心になります。
2つ目は「回復期」。
ここでは、集中してリハビリを受けることで、機能と日常生活動作の回復を目指していきます。
病院の中で毎日リハビリを受けることができる貴重な時期です。
3つ目が「生活期(維持期)」。
退院して在宅での生活に戻ったあとに当たります。
この時期になると、リハビリの時間も週に数回へと限られてきますが、「生活の中でどれだけ機能を維持・向上できるか」がカギになります。
生活期リハビリで運動障害を改善するには

生活期のリハビリで大事なのは、“諦めないこと”です。
回復期まででリハビリが一区切りと思う方もいますが、実はここからが、体の使い方をより良くするための大切な時間。
少しでも足をスムーズに動かせるようになりたい、転びにくくしたい、もう一度お箸でご飯を食べたい——
そうした願いを形にしていくのが、生活期のリハビリです。
毎日の中にほんの少しだけでも体を意識して動かす時間を持つことで、確実に変化は生まれていきます。
実例紹介:自費リハビリで変化を感じた70代女性のケース
たとえば、自費リハビリで関わった70代の女性の方のお話です。
発症から2年が経ち、日常生活のなかではある程度体は動かせていましたが、右足の麻痺が残り、外に出かけることや、長く歩くことに強い不安を感じていました。
その影響もあり、徐々に外出の機会が減り、体力も落ち、結果的に「麻痺の症状が前よりも目立ってきたような気がする」とご本人が話すほどに。
そこで、週に3回の自費リハビリをスタートしました。
理学療法士がご自宅まで訪問し、まずは重力に対してしっかりと体を支える筋力を取り戻すこと、そして体のバランスを整えることに重点を置いてサポートを始めました。
並行して、歩くときに体の“つっぱり”を感じにくくするための体の使い方、立ち上がる動作や方向転換の練習なども行い、「できる」という感覚を積み上げて自信につなげていきました。
慣れてきたタイミングでは、歩行距離や歩く速さ、そして歩く場所の難易度も少しずつ上げていき、段階的に活動の幅を広げていきました。
6ヶ月ほど経った頃には、「最近、買い物に行くのが楽しくなったんです」と笑顔で話してくれるように。
表情は明るくなり、以前からあったご近所やご友人との交流も自然と増えていきました。
こうした変化を見るたびに、「リハビリは体だけじゃなく、暮らしや心まで動かす力があるんだな」とあらためて感じさせてもらいました。
リハビリのやりがいって、誰かと比べてどうこうじゃなくて、「昨日より、ちょっとできたかも」と実感を得られることにあります。
たとえば、靴下を履くのに手が少し届くようになった。椅子から立ち上がるときに、片手で支えられた。
ほんの些細な一歩に見えるかもしれませんが、その積み重ねが、1年後の「自分らしい生活」につながっていきます。
自費リハビリが運動障害改善に有効な理由
自費リハビリの良さのひとつは、経験豊富な理学療法士が、時間をかけて寄り添えること。
筋力だけでなく、バランス、動きの癖、呼吸の仕方まで丁寧に見て、一人ひとりに最適なリハビリメニューを提案できます。
その結果、より「使いやすい体」をつくっていくことが可能になります。
高い専門性があるからこそ、見逃されがちな問題点にも気づけて、着実に改善への道が開かれていきます。
脳卒中後の運動障害に悩んでいる方へ
脳卒中の運動障害は、「治る・治らない」を「どう向き合っていくか」に変換することがとても大切です。
そして、向き合い方次第で、改善の可能性はまだまだ広がっています。
保険で受けられるリハビリにも限界がある中で、自費リハビリという選択肢が、あなたの可能性をもっと広げてくれるかもしれません。
これからの生活を少しでも良い方向に進めていくために、今できる一歩から始めてみませんか。
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