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「装具」は「薬」? 歩行を処方するという考え方

  • 執筆者の写真: 株式会社 MARUHA  MEDICAL
    株式会社 MARUHA MEDICAL
  • 7月22日
  • 読了時間: 6分
「装具」は「薬」? 歩行を処方するという考え方

装具って「かっこ悪い」もの?


「目立つのがイヤで外に出たくない」「装具っていかにも障害者みたいにだから」


これは、私がリハビリの現場で実際に聞いたことのある言葉です。


リハビリ用の装具というと、多くの方がまず見た目に抵抗を感じます。


機能的な理由で装着しているのに、周囲からの視線や、いわゆる障害者らしさを背負わされるような印象。


これが心理的なハードルになっている方がとても多いのです。


しかし、私は装具をかっこ悪いものだとは思いません。


むしろ、装具は「歩行を処方する薬」のような存在です。その人の歩きたい気持ちに応える、前向きな支え。


今日は、そんな装具の見方を一緒に変えていけたらと思っています。


装具は「薬」と同じ。医師から処方されています。


装具は単なる道具ではありません。


じつは、医師が診察と検査の結果をもとに装具を「処方箋」という形で正式に指示を出し、国家資格を持った義肢装具士がそれを製作します。


たとえば、足がつまずきやすくなったり、足首がしっかり固定できなかったりする場合、

そのままでは転倒のリスクが高まってしまいます。


そこで、その方の動作特性や関節の状態に合わせて「あなた専用の装具」をつくり、正しく使っていただくことで、歩行の安定性や安全性を確保する——これは薬の処方と全く同じ構造です。


つまり装具は、ただの補助道具ではなく、医学的に見て「治療として必要」と判断された、立派な処方された支援です。


理学療法士が装具を使う理由 ― 常に足元に寄り添う存在として

理学療法士が装具を使う理由 ― 常に足元に寄り添う存在として

リハビリの初期、私たち理学療法士は常に患者さんのそばで動きを見守り、必要に応じて支えています。


特に歩行練習では、ふらつきや転倒のリスクがあるため、一歩一歩、声をかけながら、安全な範囲で身体の一部を支えています。


でも、それをずっと続けるわけにはいきません。私たちはずっとついて歩いてあげられないのです。


その代わりとなるのが装具です。


装具はまるで、私たち理学療法士が足元に常に付き添ってくれているような存在。


正しくフィットした装具は、その人の足にぴったり寄り添い、歩行時のふらつきや足の引っかかりを防いでくれます。


つまり装具は、理学療法士の代わりとして、生活の中でずっと支え続けてくれる心強いパートナーなのです。


麻痺のステージによって体の「支え方」は違う


脳卒中のリハビリでは、ブルンストロームステージという回復の指標があります。


このステージが低いほど、手足の筋肉が思うように動かせないため、歩くときの不安定さも大きくなります。


たとえばステージⅠ〜Ⅲの方では、足首が下に垂れた状態で地面に引っかかりやすくなったり、膝が折れるように崩れたりします。


このようなとき、足を持ち上げてくれたり、必要な角度で支えてくれたりする装具は、今のあなたに最適な歩行スタイルを引き出す道具になります。


ステージが上がってくると装具を卒業できる方もいますが、それもまた段階に応じた使い方の工夫なのです。


ステージが高くても、装具を使うことはアリです


「もうステージⅤだから、装具は必要ないですよね?」


そんなふうに思われる方も少なくありません。


たしかに、日常生活で歩く分には、ステージⅤであれば装具なしでも大丈夫なことが多いです。


ただし——それは「ゆっくり歩く」という整えられた条件のもとでのお話。


実生活では、たとえば


  • 少し早歩きになりたい

  • 小走りで子どもに駆け寄りたい

  • 歩きながらスッと方向転換したい


など「動きの質」を高めたい場面があります。


その際、装具があることで反応できるようになります。


特に、足裏の向きや蹴り出しの軸が不安定な方では、そのわずかなズレが動きのぎこちなさとして現れます。


そうしたとき、装具は動きを制限するものではなく、あなたの動きをもっと自然に、もっとなめらかにしてくれる「装い」なんです。



外すことがゴールとは限らない

外すことがゴールとは限らない

「そろそろ装具を外したい」——そう思う方も多いと思います。


でも、装具の使用は「いつ外すか」ではなく、「どのタイミングでどう使うか」が大切なのです。


外したことで転びやすくなった、屋外に出るのが怖くなった。そんな声も少なくありません。


無理に卒業するのではなく、必要なときに安全のために使うことは、むしろ前向きな選択なのです。


装具は、あなたが安全に・自信を持って歩くためのもの。


その使い方を誰かに指示されることなく、自分で選べるという状態こそ、「自律」であり「自立」です。


装具の調整は一度きりではありません


装具は一度作製したら終わりではありません。


入れ歯やメガネと同じで、足の太さが変わったり、筋力が向上したり、歩き方が変わったり、使っているうちに微調整や作り直しが必要になります。


ところが実際には、退院後に装具の再評価を受ける機会がなく、何年も同じものを使い続けるケースが少なくありません。


「なんだか最近合ってない気がする」「歩きづらくなってきた」そんなときは、装具の見直しのサインです。



まとめ:より良い歩きのために、装具を見直してみませんか?


装具は、ただの支えではありません。


歩き方・装い・自信・そして生活そのものを変える力があります。


あなたの今の歩きに、今の装具は本当に合っていますか?


私たちは、装具をよく知る理学療法士と、信頼できる装具業者とチームで、あなたの歩きを全力でサポートします。


気になる方は、LINEからお気軽にご相談ください。概要欄のリンクからご登録いただけます。


「これ、装具のせいかも…?」と思ったときが、見直しのチャンスです。


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