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その装具、最高の「歩行パートナー」になっていますか? 理学療法士が常に足元にいるのと同じ、装具の本当の力

  • 執筆者の写真: 株式会社 MARUHA  MEDICAL
    株式会社 MARUHA MEDICAL
  • 11 分前
  • 読了時間: 10分
その装具、最高の「歩行パートナー」になっていますか? 理学療法士が常に足元にいるのと同じ、装具の本当の力

あなたの「相棒」は、その力を発揮していますか?


「退院おめでとうございます。病院で使っていたこの装具で、ご自宅でも歩く練習を続けましょう」


病院でそう言われ、あなたの足に装着された、プラスチックや金属でできた「装具」。 病院でのリハビリの日々、それを着けて一歩一歩、歩く練習を懸命に続けてこられたのだと思います。


しかし、ご自宅での生活が始まった今。 その装具と、どのような関係を築いていらっしゃるでしょうか。


心の奥底では、こんなふうに感じてはいませんか?


「こんなもの、一時的なものだと思っていたのに…」 「いつになったら外せるんだろう。100%の人、みんなが本当は外したいと思っているはずだ」 「実際、こっそり外して生活している。でも、そのせいで最近、前より歩きにくくなってきた気がする…」


そうなんです。 在宅の現場を見ていると、装具を着けなくなった結果、かえって歩けなくなった方、悪い歩き方の癖がついて相談に来た方を私は本当にたくさん見てきました。


そして、もちろん、こんな現実的な悩みもあるでしょう。


「歩くと、決まってくるぶしやスネの同じ場所が赤くなり、ひどい時は水ぶくれになって痛い…」 「デザインがゴツくて、履ける靴が限られてしまう。


おしゃれな靴屋さんの前を通るのが辛い」 「重くて、これを着けていると、かえって疲れてしまう気がする」


「痛い」「外したい」という気持ちと、「安全に歩き続ける」という現実。


この記事は、そのジレンマの真ん中で悩んでいる、あなたのためだけに書きました。


装具は、「我慢して着けるもの」ではありません。


この記事では、あなたの装具が持つ「本当の力」と、その力を100%引き出し、あなたと「外したい」という本音を共有できる、最高のパートナーへと「育てていく」ための、非常に重要なお話をしたいと思います。

 

第1章:装具は「常に足元にいる、理学療法士」である

第1章:装具は「常に足元にいる、理学療法士」である

まず、私があなたに一番お伝えしたい、装具の「本質」についてお話しします。


私たちは、リハビリの時間中、あなたの歩行に付きっきりで、「そう、今のタイミングで膝を伸ばして!」「かかとから着地しましょう!」と声をかけ、時には手で足首の動きをサポートします。


しかし、私たちがあなたに付き添えるのは、週に数時間だけです。あなたのご自宅での生活、その圧倒的に長い時間を、私たちはサポートできません。


では、その「私たちがいない時間」に、誰があなたの歩行をサポートしてくれるのか。 それこそが、「装具」なのです。


良い装具とは、理学療法士の専門的な知識と技術を詰め込んで、あなたの一歩一歩に常に寄り添い、導き続けてくれる、「もう一人の理学療法士」のような存在なのです。


あなたが間違った歩き方(悪い癖)をしようとすると、「そっちじゃないですよ」と優しく軌道修正してくれます。あなたが転びそうになる危険な動き(内反など)をしようとすると、「危ない!」と瞬時に体を守ってくれます。


この「常に足元にいるパートナー」が、どれほど重要か。 少し、具体的な数字でお話しさせてください。


あなたは1日に何歩、歩きますか? 3,000歩程度でしょうか?多い方なら10,000歩近く歩くかもしれません。


もし、装具がなかったらどうなるでしょう。 特に、脳卒中の後遺症で「足の裏が地面に触れている感覚が分かりにくい」「自分の足が今、どの位置にあるかハッキリしない」といった「感覚障害」を併せ持っている方なら、どうでしょうか。


おそらく、あなたは、その3,000回、あるいは10,000回の一歩一歩すべてで、 「今、足は正しい位置に着地できているか?」 「つま先が引っかかっていないか?」 「次の瞬間、足首がグキッと内反(足の裏が内側にそり返る)しないか?」 と、全神経を足元に集中させ続けなければなりません。


そんなことが、人間に可能でしょうか。 …不可能です。


ほんの数分歩いただけで、脳は情報処理の多さに疲れ果て、歩くことそのものが、とてつもない苦痛とストレスになってしまうでしょう。「もう歩きたくない」と感じてしまうのは、当然のことです。


ここで、あなたのパートナー(装具)が、その真価を発揮します。


装具の本当の力とは、その「1万回の不安と、1万回の意識的な努力」を、あなたの代わりにすべて肩代わりしてくれることなのです。


良い装具は、あなたが何も意識しなくても、1万回、自動的にあなたの足首を正しい位置に戻してくれます。あなたが何も考えなくても、1万回、捻挫しないように足を守ってくれます。


装具は、あなたの足を拘束するギプスなどではありません。


あなたの脳を「歩くこと」以外の、もっと大切なこと――例えば、ご家族との会話、窓の外の景色、仕事のアイデア、趣味の楽しみ――に自由に使えるように解放してくれる、“高度な自動補正装置”であり、あなたと人生を共にする、かけがえのないパートナーなのです。

 

第2章:なぜ、あなたとパートナーは「すれ違って」しまうのか

第2章:なぜ、あなたとパートナーは「すれ違って」しまうのか

「それほど素晴らしいパートナーが、なぜ私をこんなに苦しめるの?」 「なぜ、痛いのを我慢しなければならないの?」


それは、あなたとパートナーの関係が、今、「すれ違って」しまっているからです。 あなたが「痛い」「歩きにくい」と感じるのは、あなたの我慢が足りないからではありません。それは、パートナーがあなたの歩みを邪魔してしまっているという、体からの明確な「SOS」なのです。


では、なぜ、あんなに時間をかけて作った装具と、すれ違ってしまうのでしょうか。 それには、大きく2つの理由があります。


あなたの足が「成長(変化)」しているから 回復期リハビリテーション病院で装具を作った時、それは間違いなく「その時点」でのあなたの足にとって、ベストなものでした。


しかし、リハビリが進み、ご自宅での生活が始まれば、あなたの足は必ず変化していきます。


リハビリによって筋肉のつき方が変わったり、逆に使わなくなったことで筋肉が細くなったり。


あるいは、日中の活動量が増えたことで、夕方になると出ていた「浮腫(むくみ)」が落ち着いてきたり。


そうやって足の太さが少し変わるだけで、プラスチック製の硬い装具との間には、大きな「ズレ」が生まれます。


特に深刻なのは、製作した時と「足首の角度」が合わなくなってくることです。


ほんの僅かな角度の違いが、あなたの膝や股関節、さらには腰にまで負担をかけ、歩きにくさや疲労、痛みの原因となるのです。


「病院の床」と「自宅の床」は、全くの別物だから 病院の床は、どこまでも平らで、障害物もありませんでした。


しかし、ご自宅はどうでしょう。柔らかい絨毯、小さな段差、滑りやすいフローリング。そして一歩外に出れば、アスファルトの傾斜、砂利道、階段が待ち受けています。


病院の環境に合わせて作られたパートナーが、在宅の多様な環境に完璧にマッチするほうが、むしろ稀なのです。


ご自宅での生活に合わせて、パートナーの能力も「調整(チューニング)」してあげる必要があります。


「装具が合わなくなったら、見直す」 これは、リハビリを前進させるために、ごく当たり前のことです。実際、在宅生活の中で、歩行の質を高めるために装具を調整したり、全く別のタイプに「交換」したりすることは、非常に多いのです。


痛いのを我慢して使い続けることは、間違った歩き方を脳に上書きしてしまう、最も避けるべきことの一つです。

 

第3章:在宅リハビリの「見えにくい壁」 〜なぜパートナーは見直されないのか〜

第3章:在宅リハビリの「見えにくい壁」 〜なぜパートナーは見直されないのか〜

「それなら、すぐにでも見直したい。でも、誰に相談すればいいの?」 あなたが今、直面しているのは、まさにこの問題かもしれません。


そして、これは在宅リハビリにおける、非常に大きな「見えにくい壁」なのです。


壁1:在宅の専門家不足という現実


回復期病院とは異なり、在宅(訪問リハビリ)の現場で、この「変化し続ける足」に合わせて装具を詳細に評価し、医師や義肢装具士と連携して「再作製」まで導くことができる理学療法士は、残念ながら、極端に少ないのが実情です。


なぜなら、装具はそれこそ多くの種類や色があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。


その中から、あなたの今の状態と、1年後の目標に最適なものを選ぶには、深い知識と豊富な経験が必要不可欠だからです。「作り方が分からない」「どの業者を選べばいいか分からない」というセラピストも、悲しいことに少なくありません。


壁2:自費リハビリ選びの難しさ


「では、保険がダメなら自費で」と考えた時にも、実は注意が必要です。自費リハビリと一口に言っても、セラピストによって専門性が全く異なります。


例えば、麻痺した手足を直接「施術」すること(筋肉をほぐしたり、関節を動かしたり)に情熱を注ぎ、非常に高い技術を持っている素晴らしいセラピストがたくさんいます。


一方、歩行可能につながる高度な施術に加え、装具の選定や、ご自宅の環境設定、福祉用具の導入なども含めて、「生活全体の再構築」に重きを置いているセラピストもいます。


そして、これは非常に申し上げにくいことなのですが、「施術」を専門とするセラピストが、必ずしも「装具」の深い知識と経験を併せ持っているとは限らないのです。


まずあなたができる第一歩は、担当のケアマネジャーさんに、「ただリハビリをしてくれるだけでなく、今の装具が本当に合っているか、歩き方や生活の変化を見て、調整や再作製に詳しく、在宅での生活に合わせた経験が豊富な理学療法士さんはいませんか?」と、具体的に相談してみることです。


今回は、特別に少しだけヒントをお伝えします。2002年から2008年位までの間に、東京都渋谷区にある初台リハビリテーション病院に在籍していた理学療法士の多くは、日本でトップクラスの装具選定をできる人財であることを記しておきますね。


今は北から南まで全国で活躍していますので、皆さんの近くにもいるはずです。

 

第4章:最高のパートナーを「育てる」ということ

第4章:最高のパートナーを「育てる」ということ

ここまで、装具との付き合い方について、詳しくお話ししてきました。


装具は、あなたの足を閉じ込める「ギプス」ではありません。 あなたの可能性を解放し、1万回の不安から解き放ってくれる、あなたの「パートナー」です。


しかし、そのパートナーを最高の状態に「調整(チューニング)」し、あなたの回復段階や生活環境に合わせて、時には「交換」し続けるには、教科書通りの知識だけでは不可能です。 それは、まさに「経験」がものを言う世界です。


何人もの方の歩き方が、装具一つで劇的に変わる瞬間を見てきた経験。


どのメーカーの、どの装具が、どのような方に合うかを熟知している経験。 義肢装具士と、専門家として対等に議論し、ミリ単位の調整を追求してきた経験。


そして、多くの専門家が見落としがちな、「色」の大切さを知っている経験。


例えば、装具の色を「肌色」にするだけで、夏に素足で靴を履いても違和感が少なく、外出の意欲が湧いてくる方がいます。


お仕事でスーツを着る方なら、装具を「黒」にするだけで、黒い靴下と靴に溶け込み、人目を気にせず商談に集中できるようになった方もいます。


こうした、数値には表れない「生活の質」にまで踏み込むことが、本当の専門性だと私は考えています。


あなたの「本当は外したい」という本音と、「でも安全に歩きたい」という願い。 その両方を深く理解し、一緒に悩み、最適な答えを探し続けてきた経験。


これらはすべて、一朝一夕には身につきません。


もし、あなたが今、「この痛みは、仕方ない」「この歩きにくい装具と、一生付き合っていくしかない」と、たった一人で諦めかけているのなら。


まずは、担当のケアマネジャーさんへのご相談が第一歩です。 しかし、もしそれでも、「自分のこの複雑な気持ちと、足の状態を本当に理解してくれる専門家」に出会えないと、たった一人で悩み続けているのなら。


ぜひ、装具と共に何人もの方の人生の「次の一歩」をサポートしてきた専門家の存在を、思い出してください。


あなたの「すれ違った」パートナーとの関係を修復し、あなたの可能性を最大限に引き出してくれる「最高のパートナー」へと、一緒に「育てて」いく。 そのお手伝いができると、私は信じています。


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