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穏やかな毎日を、もう一度。脳卒中経験者とご家族で取り組む「再発予防」暮らしのヒント集

  • 執筆者の写真: 株式会社 MARUHA  MEDICAL
    株式会社 MARUHA MEDICAL
  • 10月12日
  • 読了時間: 10分
穏やかな毎日を、もう一度。脳卒中経験者とご家族で取り組む「再発予防」暮らしのヒント集

はじめに:焦らず、あなたのペースで歩む、これからの物語

あの日から、ご本人もご家族も、本当に大変な日々を乗り越えてこられたことと思います。


退院し、少しずつ日常を取り戻す中で、ふと「これからどうなるのだろう」という、静かな不安を感じる瞬間があるかもしれません。


この文章は、そんなあなたの心にそっと寄り添うために生まれました。


ここでお伝えしたいのは、厳しいルールや「◯◯しなければならない」というお話ではありません。


これまでの生活を大切に振り返りながら、これからの毎日を、より穏やかで健やかなものにしていくための、ささやかな「暮らしのヒント」です。


再発予防は、我慢の連続ではありません。ご自身の体を今まで以上に慈しみ、新しい習慣を楽しみながら見つけていく、希望に満ちた道のりです。


焦らなくて大丈夫です。あなたと、あなたの大切なご家族のペースで、一緒にこれからの物語を紡いでいきましょう。


第1章: まずは、私たちの体と向き合う時間【知識・理解編】

不安な気持ちは、相手のことがよく分からない時に大きくなりがちです。


まずはご自身の体のこと、そして脳卒中という経験について、少しだけ理解を深めてみましょう。


それは、これからの暮らしの「道しるべ」を見つけるための、大切な時間です。


1-1. まず知っておきたい、大切なこと

脳卒中を経験された方にとって、「再発」という言葉は少し心配になるかもしれません。


実際に、一度脳卒中を経験されると、そうでない方よりは二度目の発作が起こりやすい、というデータがあるのは事実です。


しかし、その数字を見て、どうか過度に落ち込まないでください。


なぜなら、そのデータには、発症後も以前と同じ生活を続けた場合なども含まれているからです。


これからお話しするような、ご自身の体に合った暮らしの工夫を続けることで、未来は大きく変えていくことができます。


一度目の経験は、あなたの体が「これからは、もう少しだけ自分のことを大切にしてね」と教えてくれたメッセージと捉えてみませんか。


そのメッセージを受け止め、行動することで、私たちはより健やかな未来を自分で作っていくことができるのです。


1-2. あなたの脳卒中のタイプは? 個性に合わせたセルフケア

一口に「脳卒中」と言っても、その原因にはいくつかのタイプ(個性)があります。


ご自身のタイプを知ることは、自分に合ったケアを見つけるための第一歩になります。


  • アテローム血栓性脳梗塞: 血管の壁にコレステロールなどが溜まる「動脈硬化」が主な原因です。食生活の見直しや、コレステロール値の管理が特に大切になります。

  • ラクナ梗塞: 脳の細い血管が高血圧などによってダメージを受けることが原因です。日々の血圧を穏やかに保つことが、何よりのケアになります。

  • 心原性脳塞栓症: 主に心臓の不整脈(心房細動)によってできた血の塊が脳に飛んでしまうことが原因です。心臓を健やかに保ち、処方されたお薬をきちんと続けることが、お守りになります。


もしご自身のタイプが分からなければ、次回の診察の際にでも、ぜひ主治医の先生に「私のタイプは、どんなことに気をつけたら良いですか?」と尋ねてみてください。


自分の体の個性を知ることで、日々のケアがより意味のあるものに感じられるはずです。


1-3. 体が教えてくれる「早めのサイン」に気付くために

私たちの体は、時に言葉より雄弁に、その状態を教えてくれることがあります。一度、脳卒中を経験されたあなたは、ご自身の体の小さな変化に、誰よりも敏感に気付けるかもしれません。

  • 「あれ、少しだけ話しにくいかな?」

  • 「なんだか、以前と似たような手のしびれを感じる…」

  • 「ほんの少し、片方の目が見えにくい気がする」


このような、ほんの些細な「いつもと違う」という感覚は、体が送ってくれている「早めのサイン」かもしれません。


多くの場合、少し休むと症状は消えてしまいますが、「治ったから大丈夫」と一人で判断せず、かかりつけの病院に一度電話で相談してみる、ということを心の片隅に置いておいてください。


ご家族も、「今日の顔色、少し違うかな?」といった小さな気づきを大切に。早めに気づき、早めに対処することは、ご本人にとって何よりの安心につながります。


1-4. 定期検査は、未来の安心のための“お守り”

主治医の先生から、定期的に脳のMRI検査などを勧められることがあるかもしれません。症状がないのに検査を受けるのは、少し億劫に感じることもあるでしょう。


ですが、この定期検査は、いわば未来の安心のための“お守り”のようなものです。


検査を受けることで、「うん、今の生活習慣で大丈夫なんだな」と自信を持つことができますし、もし何か小さな変化が見つかっても、暮らしの工夫を少し見直すきっかけになります。


悪いところを探すためではなく、今の健康を確認し、これからも穏やかな毎日を続けるために。そんな気持ちで、前向きに検査を受けてみてはいかがでしょうか。


第2章: 無理なく、心地よく。毎日の暮らしに取り入れる小さな工夫【実践編】

第2章: 無理なく、心地よく。毎日の暮らしに取り入れる小さな工夫【実践編】

ここからは、毎日の暮らしに無理なく取り入れられる、具体的なヒントをご紹介します。


大切なのは、完璧を目指すことではありません。楽しみながら、心地よく続けられることを、一つでも見つけてみてください。


2-1. 食事: 「美味しい」と「健やか」は、きっと両立できる

再発予防のための食事は、「味が薄くて味気ないもの」ではありません。「素材の味を楽しむ」「香りを活かす」といった、新しい美味しさを発見する素敵な機会です。


合言葉は「がんばらない減塩」


塩分を少し控えることは、血圧を穏やかに保つためにとても大切です。でも、ただ塩を減らすだけでは、食事が楽しくなくなってしまいますよね。


  • お酢やレモン汁の「酸味」をプラス: 焼き魚にお醤油の代わりにレモンをキュッと絞るだけで、爽やかな香りが広がり、味が引き締まります。

  • ショウガやネギ、ハーブなどの「香味」をプラス: 香り豊かな食材は、塩味が少なくても満足感を与えてくれます。

  • 昆布やかつお節の「うま味」をプラス: 日本人にとって「だし」のうま味は、心をほっとさせてくれる特別なもの。具沢山のお味噌汁は、お味噌の量を少し減らしても、だしの香りで十分美味しくいただけます。


ご家族も、ぜひこの新しい美味しさを一緒に楽しんでみてください。


「このハーブも合うね」「このお出汁、美味しいね」そんな会話が、食卓をより豊かにしてくれるはずです。


家族みんなが、自然と健やかになれる。そんな食生活を目指してみませんか。


2-2. 運動:がんばるよりも、「心地よい」と感じる時間を大切に

「運動」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれません。


でも、ここで言う運動は、息を切らして頑張るものではありません。


体が「気持ちいいな」と感じる範囲で、少しだけ動かしてみる。それだけで十分なのです。


安全に、心地よく体を動かすためのヒント

  • まずは主治医や理学療法士の先生に相談を: あなたの体に最適な運動を、きっと優しく教えてくれるはずです。

  • 体調の良い日に、無理のない範囲で: 「今日は少し疲れているな」と感じたら、お休みする勇気も大切です。

  • 転ばない工夫を忘れずに: 動きやすい服装で、周りに物を置かない安全な場所で行いましょう。


例えば、こんなことから始めてみては?

  • 椅子に座って、ゆっくり深呼吸。

  • テレビを見ながら、足首をゆっくり回してみる。

  • 天気の良い日に、家族と一緒に5分だけ近所を散歩してみる。


体を動かすと、気分もすっきりして、心が軽くなるのを感じられるはずです。運動は、体のためだけではなく、心のための大切な時間でもあるのです。


2-3. お薬は、体を守る大切なパートナー

毎日飲むお薬は、あなたの体を24時間、静かに見守り、支えてくれる、頼もしいパートナーです。


体調が良いと、つい「もう飲まなくても大丈夫かな?」と思ってしまう日があるかもしれません。


でも、その良い状態は、お薬というパートナーがしっかりと仕事をしてくれているおかげなのです。


飲み忘れないための、ちょっとした工夫

  • 朝食の隣に置くなど、「いつもの場所」を決める。

  • 「朝」「昼」「夜」と書かれたお薬ケースを使ってみる。

  • 家族に「お薬の時間だね」と、優しく声をかけてもらう。


お薬を飲んで体調の変化を感じたら、自己判断でやめてしまわずに、まずはかかりつけの医師や薬剤師さんに相談してみましょう。あなたに合った方法を、きっと一緒に考えてくれます。


お薬は、これからの穏やかな毎日を守るための大切なお守りです。感謝の気持ちで、毎日の習慣にしていきたいですね。


第3章: 一人じゃない、と思えること【メンタル・家族編】

第3章: 一人じゃない、と思えること【メンタル・家族編】

再発予防は、一人で抱え込むものではありません。ご家族や医療の専門家など、あなたの周りには、たくさんの温かいサポートがあります。


3-1. ふとした不安に、そっと寄り添うヒント

大きな経験をされた後、ふとした瞬間に心が揺れたり、不安になったりするのは、とても自然なことです。そんな時は、ご自身を責めないでください。


  • 不安な気持ちを、そのまま受け止めてあげる: 「ああ、今、自分は不安なんだな」と、自分の気持ちに気づいてあげるだけで、心は少し楽になります。

  • 今日の「できたこと」を数えてみる: 「今日は薬を飲めた」「散歩に行けた」。どんなに小さなことでも構いません。一つひとつのできたことが、あなたの自信につながります。

  • 言葉にして話してみる: 不安な気持ちは、信頼できるご家族や友人に話してみるだけで、すっと軽くなることがあります。専門のカウンセラーや、同じ経験を持つ当事者会なども、あなたの心を理解してくれる温かい場所です。


3-2. ご家族ができる、あたたかいサポートの形

ご家族の存在は、ご本人にとって何よりの心の支えです。


そのサポートが、より温かく、心地よいものであるために、少しだけ心がけたいことがあります。


それは、「管理する」のではなく、「一緒に歩む」というスタンスです。


心がけたい言葉かけ

  • 「今日の血圧、安定していて良い感じだね!」(結果だけでなく、努力を認める)

  • 「この減塩レシピ、美味しそうだよ。一緒に作ってみない?」(提案し、一緒に楽しむ)

  • 「お散歩、一緒に行かない?」(誘い、楽しい時間を共有する)


ご本人が「自分のために、頑張ろう」と、前向きな気持ちになれるような、温かい応援団でいてあげてください。


そして、サポートするご家族自身も、どうか無理をしすぎないでください。


時には息抜きをしたり、誰かに弱音を吐いたりすることも、とても大切です。ご家族が笑顔でいることが、ご本人の一番の安心につながるのですから。


3-3. あなたには、たくさんの頼れる味方がいます

あなたの周りには、主治医の先生をはじめ、薬剤師さん、療法士さん、ケアマネジャーさんなど、たくさんの専門家がいます。


彼らは皆、あなたの穏やかな毎日を応援する「チームの仲間」です。


分からないこと、不安なこと、困っていることは、どうぞ遠慮なく相談してみてください。きっとあなたの立場に立って、一番良い方法を一緒に考えてくれるはずです。


おわりに:焦らず、あなたのペースで

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。


もし、たくさんの情報に少し疲れてしまったら、一度このページを閉じて、ゆっくり深呼吸してみてください。


大切なのは、ここに書かれていること全てを、明日から完璧にやることではありません。


「これなら、少しだけ試してみようかな」


そう思えることが、一つでも見つかったなら、それだけで素晴らしい第一歩です。


昨日より今日、今日より明日、ほんの少しだけご自身の体を慈しむ時間が増えていく。その穏やかな積み重ねが、5年後、10年後の健やかな笑顔につながっていきます。


あなたは、一人ではありません。 どうか焦らず、あなたのペースで。 これからの毎日が、希望と安心に満ちたものでありますよう、心から願っています。


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