
脳卒中とは?
脳卒中とは、脳の血管が破れる(脳出血)、または詰まる(脳梗塞)ことで、脳にダメージを与え、様々な後遺症を引き起こす病気です。さらに、脳を包む膜の間で出血が起こるくも膜下出血も含め、これら3つを総称して脳卒中と呼びます。
脳卒中は、日本人の死因の上位にあり、また要介護の原因としても最も多い疾患です。適切な治療を受けることで命を取り留めても、後遺症によって生活に大きな影響が出ることが多いため、リハビリの継続が重要になります。
脳卒中の後遺症と脳の部位ごとの影響
脳卒中による後遺症は、ダメージを受けた脳の部位によって異なります。
例えば、運動を司る部分が損傷を受ければ手足の麻痺が出る一方で、記憶や言語をつかさどる部分にダメージがあれば、認知や言葉の障害が現れます。
前頭葉の損傷
前頭葉は、運動機能のほか、意欲や感情のコントロール、判断力を担う重要な部分です。
この部分が損傷すると、運動麻痺(片麻痺)が起こるだけでなく、意欲の低下や無気力、衝動的な行動が見られることがあります。例えば、急に怒りっぽくなったり、行動が計画的でなくなったりすることがあります。
側頭葉の損傷
側頭葉は、記憶や言語の理解、聴覚を担当する部分です。損傷を受けると、短期記憶の低下や失語症(言葉の理解や発話の困難)、聴覚の過敏症が現れることがあります。日常生活では、話しかけてもすぐに忘れてしまったり、聞き取ることが難しくなったりすることがあります。
後頭葉の損傷
後頭葉は視覚を処理する部分です。この部分がダメージを受けると、視野が欠けたり、物を認識しづらくなったりする視覚認知障害が起こります。例えば、目の前に物があっても気づかずぶつかることが増えたり、人の顔を認識しにくくなったりすることがあります。
頭頂葉の損傷
頭頂葉は、空間認識や触覚を担当する部分です。ここが損傷されると、半側空間無視や感覚障害が現れます。例えば、左側に注意を向けることができず、左手足の状況が分からなくなったり、食事の際に左側の料理を全く食べないなどの症状が出ることがあります。

視床の損傷
視床は、感覚情報を統合する中枢です。この部分にダメージを受けると、感覚障害や視床痛と呼ばれる強い痛みが発生することがあります。特に、触られていないのに痛みを感じたり、温度の変化に過敏になったりすることがあります。
小脳の損傷
小脳はバランスや協調運動を担う部分です。ここが損傷されると、ふらつきや動作の不器用さが目立つようになります。歩行時にバランスを崩しやすくなり、転倒のリスクが高まることもあります。
延髄の損傷
延髄は、呼吸や嚥下、心拍の調整を担当する部分です。損傷されると、嚥下障害(飲み込みの困難)や呼吸障害が起こることがあります。食事の際にむせやすくなったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。
間脳の損傷
間脳は、ホルモンの分泌や体温調節を司る部分です。この部分がダメージを受けると、体温調節の異常やホルモンバランスの変化が起こることがあります。暑さや寒さを感じにくくなったり、汗をかきにくくなることがあります。
自費リハビリのメリット

自費リハビリは、より質の高いリハビリを求める方に適した選択肢です。一般的な保険診療のリハビリと比べ、次のような強みがあります。
• 熟練の理学療法士がマンツーマンで対応
• 最新のリハビリ技術を活用
• 時間をかけたリハビリが可能
• 個別の目標に応じたプログラムを作成
• 継続しやすい環境を提供
例えば、脳卒中の後遺症による運動麻痺や高次脳機能障害は、専門的なリハビリ技術を持つ理学療法士が継続的に関わることで、より高い改善の可能性があります。
しかし、保険診療のリハビリは時間や回数が限られているため、十分なリハビリを受けられないことがあります。この問題を解決できるのが自費リハビリです。
また、リハビリにはボバース法やCI療法などの専門的なアプローチがありますが、これらの技術を深く理解し、実践できる理学療法士は限られています。
そのため、より高度な技術を活用したい場合には、自費リハビリを利用することで、最適なトレーニングやサポートを受けることが可能です。
まとめ
脳卒中の後遺症は、ダメージを受けた部位によって異なり、一人ひとり異なる症状が現れます。適切なリハビリを受けることで、日常生活の質を向上させることができます。
また、保険診療のリハビリには限界があるため、自費リハビリを活用することで、より充実したリハビリを受けることができます。「もっと手足を動かせるようになりたい」「言葉をスムーズに話せるようになりたい」といった目標を持つ方には、個別対応ができる自費リハビリが最適です。
脳卒中後の生活でお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。あなたの目標達成を全力でサポートします。
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