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脳卒中専門リハビリサービス

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脳卒中とリハビリの種類:回復への道のり

はじめに:脳卒中とは?


はじめに:脳卒中とは?

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで血流が途絶え、脳に障害が生じる病気の総称です。日本では毎年多くの人が脳卒中を発症しており、その後の生活に大きな影響を与えています。


脳卒中にはいくつかの種類があり、主に以下の3つに分類されます。脳出血は、高血圧などの影響で脳の血管が破れて出血するタイプの脳卒中です。出血によって脳の組織が圧迫されることで、意識障害や麻痺が生じます。


脳梗塞は、動脈硬化や血栓(血の塊)によって脳の血管が詰まり、血流が途絶えることによって起こります。血流が止まると、脳の細胞が酸素不足に陥り、ダメージを受けるため、手足の麻痺や言語障害などが現れることが多いです。


くも膜下出血は、脳を包んでいる膜の間で出血が起こり、脳を圧迫するタイプの脳卒中です。特に脳動脈瘤の破裂が原因で発症することが多く、激しい頭痛を伴うことが特徴です。


脳卒中を発症すると、人間の中枢である脳がダメージを受けるため、手足が思うように動かなくなったり、言葉が出にくくなったり、判断力や記憶力に影響が出たりと、さまざまな障害が発生します。


そのため、発症後はリハビリが不可欠となり、適切なリハビリを続けることで生活の質を向上させることができます。


脳卒中のリハビリの流れ

脳卒中のリハビリの流れ

脳卒中を発症した直後は、命を守るための急性期治療が最優先となりますが、その後の回復を左右するのがリハビリの進め方です。リハビリは発症直後から始まり、長期にわたって継続することが重要になります。


まず、急性期では、救急病院での治療を行いながら、可能な範囲でリハビリを開始します。早期にリハビリを始めることで、廃用症候群(体を動かさないことで筋肉が衰えたり、関節が固まったりすること)を防ぎ、後の回復を促進することができます。


次に、回復期に入ると、リハビリ専門の病院へ転院し、本格的なリハビリが開始されます。一般的には3ヶ月から6ヶ月の間、毎日3時間程度のリハビリを行い、在宅復帰の準備を進めます。この期間にどれだけ集中的にリハビリを行えるかが、回復の度合いに大きく影響します。


そして、在宅へ帰る(維持期・生活期)時期に入ると、在宅での生活を支えるために訪問リハビリやデイケア、デイサービスが活用されます。しかし、この時期になると保険で受けられるリハビリの時間が限られてくるため、積極的に自主トレーニングやじりリハビリを取り入れることが求められます。


在宅に戻った後も、適切なリハビリを継続することで、さらなる回復が期待できます。ここで、自分に合ったリハビリの方法を知り、効率よく回復を目指すことが重要になります。


代表的なリハビリの種類


代表的なリハビリの種類

リハビリにはさまざまな種類があり、目的に応じた方法を選ぶことが大切です。それぞれのリハビリについて、詳しく説明していきます。


① 運動療法(体を動かすリハビリ)

運動療法は、筋肉や関節を動かして身体機能を改善するためのリハビリです。特に、歩行や立ち上がりの練習、ストレッチなどが含まれます。


② 理学療法(PT:立つ・歩く練習)

理学療法士が中心となり、歩行やバランスの改善を目的とした訓練を行います。リハビリの中でも、基礎的な動作の回復を重視したものです。


③ 作業療法(OT:日常生活動作のリハビリ)

日常生活の動作(食事、着替え、トイレなど)をスムーズに行うためのリハビリです。手の動きを鍛えることや、環境を調整することも含まれます。


④ 言語療法(ST:話す・飲み込むリハビリ)

言葉を話す、理解する、飲み込む力を鍛えるリハビリです。失語症や嚥下障害のある方に適用されます。


⑤ 装具療法(補助具を使うリハビリ)

装具を使用して、歩行や姿勢の安定をサポートするリハビリです。歩行補助装具や杖、車椅子などが含まれます。


⑥ 認知リハビリ(記憶力や判断力を鍛えるリハビリ)

高次脳機能障害(記憶力の低下、注意力の低下など)を改善するためのリハビリです。計算問題やパズル、会話のトレーニングなどが行われます。


特殊なリハビリ技法

さらに、リハビリには専門的な技法が存在し、状況に応じて選択されます。


・ボバース法

麻痺した手足の動きをスムーズにすることを目的とし、正常な動きを引き出すリハビリ手法です。


・川平法(促通反復療法)

手足の動きを改善するために、特定の動作を繰り返し行うリハビリ手法で、運動の回復を促します。


・ボイタ法

赤ちゃんの発達障害にも用いられる技法で、反射を利用して筋肉を活性化させる手法です。


・PNF(固有受容性神経筋促通法)

筋肉と神経の協調を改善するために行われる手技で、運動機能を向上させる目的があります。


・CI療法(制約誘導療法)

健側の手足を使わず、麻痺側を意図的に使用することで回復を促すリハビリ手法です。


自費リハビリのメリット

一般的な保険リハビリでは時間や期間に制限があり、週2~3時間程度しか受けられません。一方で、自費リハビリでは時間の制約がなく、より専門的な治療を受けることが可能です。


特に、ボバース法や川平法などの高度な技術を持つ理学療法士は、すべての病院に多数いるわけではなく、特定の専門家が担っているのが現実です。そのため、より質の高いリハビリを希望する場合、専門性の高い理学療法士が開設している自費リハビリ施設を活用することが有効な選択肢となります。


また、在宅に戻った後にさらなる回復を目指したい方や、より質の高いリハビリを受けたい方にとって、保険リハビリでは補いきれない部分をカバーすることができます。

もしリハビリに関するご相談がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。


まとめ

リハビリの選択肢を知り、自分に合った方法を取り入れることが大切です。


  • 「もう少し動けるようになりたい!」

  • 「リハビリを続けたい!」

  • 「生活をもっと快適にしたい!」


このような方は、ぜひ最適なリハビリプログラムを見つけ、専門家とともに目標達成を目指していきましょう!


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